Precious metal business

貴金属事業

貴金属リサイクルから宝飾品のリユース、
レアメタルの研究

貴金属事業部門は全国主要都市に支店を構え、金やプラチナなど当社で精製する貴金属原料の仕入れを全て自社で行っております。
全国各支店および京浜島の東京工場で仕入れから精製・加工、地金販売までを一貫して行うリサイクル事業を展開しております。

顧客の窓口となる各支店においては、古物営業許可を取得し国内の法令(古物営業法・改正犯罪収益移転防止法)を遵守し、法令に基づく本人確認の手続きを実施することで、犯罪を未然に防止するよう努めております。

また、近年、紛争鉱物問題として、鉱物(当社関連:金)を売却した資金が、コンゴ民主共和国及びその隣接国などで、人権侵害や暴力行為などを行う反政府軍などの武装資金と化している問題について、RMAPのガイダンスに則り、貴金属原料及びサプライチェーンに対するリスク評価、第三者による監査を定期的に実施し、犯罪を未然に防ぐ取り組みを徹底してまいります。

当社の主力事業である貴金属リサイクル事業は、1932年(昭和7年)に開始した金鉱山の経営に端を発しており、金、銀の製錬事業により培った「高度な技術」および「信頼」をベースに国内唯一の貴金属市場である「大阪取引所(OSE)」の金地金受渡供用品指定ブランドとして高品質を誇っております。

その他にも、買取りをした商品の中から、宝飾品や宝石類、金の工芸品などを選別、リフォームをして、二次販売業者や小売店に販売をしております。

また、宝飾品のオークションや展示会でも販売を行い、販路拡大につなげております。

貴金属.jp

中外鉱業株式会社貴金属事業部については、
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精製工程

創業当初は鉱山より採掘された鉱石を粉砕し青化法による金銀の精錬を行っておりましたが、時代の流れと共に鉱石の精錬を止め、電子部品・銀塩フィルム等の貴金属スクラップに原料を切り換えて貴金属を回収する『リサイクル』事業に従事し、専念してまいりました。
精製工程を東京に移した2005年からは、都市鉱山と呼ばれる宝飾品と、工業関係のスクラップなど国内発生のリサイクル原料に特化し、東京発の『金やプラチナ』を国内外の貴金属需要家向けに生産し続けております。

東京工場

生産の主力である『金』に溶媒抽出設備を採用し、何処よりも早く精製する技術と、月産最大800kgの金と最大80kgのプラチナ精製設備で、更なる効率化を目指し操業しております。
作業工程から発生するものは、余すことなく全て回収し、リサイクルを行うネットワークを構築しております。ゴミを減らすことで、地球環境の保全に配慮しながら、新規のリサイクル原料にも対応していけるように日々研究開発を続けております。

酸回収・金の精製

主に宝飾品を原料とし、王水に浸し、金、白金、パラジウムを液中に溶解します。液中の貴金属はその性質の違いを利用して、分離・回収します。金につきましては溶媒抽出法により99.99%まで精製されます。貴金属回収後の廃液は中和処理されスライムは有価物として売却します。

白金・パラジウム

原料の宝飾品は金・銀のほかに白金やパラジウムを含んでいます。白金・パラジウム部門では、それらを溶媒抽出を中心とした各種技術を複合させて99.95%以上の純度に精製します。また、精製した白金やパラジウムを、各用途に合わせて(板状や粉末等の形状や合金化)加工する研究開発を進めています。

溶媒抽出

通常、金の精製には電解方式が採用されていますが、電解液に高濃度の金が必要であり、また、数日間の精製日数を必要としていました。
溶媒抽出部門では、特殊な有機溶媒と抽出設備を組み合わせた溶媒抽出による精製で精製時間を、大幅に短縮することに成功し、金、白金、パラジウムに採用しています。

電解

溶媒抽出により得られた99.99%の金は、電子工業向けの高純度金(99.999%)に再精製する為、電解精製技術が用いられています。